皆様、こんにちは。
本日は、『豊胸バッグの除去』と同時に『コンデンスリッチ豊胸』を行なったゲストの経過をご紹介いたします。
ゲストは50歳代の女性で、『バッグによる痛み』のため来院されました。
豊胸のバッグは15年ほど前に入れた『シリコンバッグ』でした。
当院では、カウンセリングの際に必ず『エコー検査』を行い、まず『バッグの位置』とその『状態』を確認いたします。
エコー検査の画像です。
右側の黒く大きな塊がバッグです。
バッグは『大胸筋の下』に留置されており、『被膜拘縮』を来たし、『被膜の石灰化』も伴っておりました。
バッグを始めとし、『異物をお胸に入れた場合』は、ご自身のお身体を守るために免疫応答が起こり、『分解・吸収・排泄できない場合』は、『異物の周りに被膜が形成』され、異物を被膜の中に閉じ込めようとします。
よって、異物が長年入っていると、ご自身の慢性的な免疫応答のため、『被膜が徐々に厚みを増し』、やがて『卵のように硬い殻(石灰化)』が形成されます。
こうなりますと、バッグは元のような柔らかさや形をもはや止めることは出来ず、全体的に『丸く』、表面が『凸凹』になって、ご自身としては『異物感の増強』や『痛み』を伴うようになってきます。
今回のゲストも15年間にわたり、バッグが挿入されたままであったため、石灰化を伴う被膜拘縮を来しておられました。
そこで、『バッグ除去と同時のコンデンスリッチ豊胸』を提案させていただきました。
『同時に行う理由』はいろいろありますが、最大の理由は、長年のバッグ留置により『胸郭の変形を来している』ためです。
人間の体では、常に細胞死とその再生が繰り返されているため、ずっと同じ体であることはなく、少しずつ変化しています。
そこで、バッグが長年にわたり留置されると、周囲の組織にも影響を与え、特に『肋骨が内側へ変形』し、窪んだようになります。
バッグを希望される方は、お胸を大きくしたいあまり、『バッグがお体に対して大きすぎる』傾向があり、バッグを除去した後、『お胸が窪んだ状態』になりがちです。
そこで、当院では『バッグ除去と同時のコンデンスリッチ豊胸』をお勧めいたしております。
今回のゲストでは、脂肪吸引は『太ももの内側と外側』より行い、お胸には左右各180mlの『コンデンスリッチファット(濃縮加工を行なった良質な脂肪)』を注入させて頂きました。
術前と術後のお写真です。
術前
術後1ヶ月
術前
術後1ヶ月
いかがでしょうか?
被膜拘縮のため、トップが内側に偏位していましたが、脂肪豊胸後にトップが外側へ移動し、『ゴールデントライアングル』が形成されております。
また脂肪豊胸は『デコルテへの注入が可能』なため、バッグのような急峻で不自然な立ち上がりではなく、なだらかで自然なバストラインとなり、『肋骨の影』も目立たなくなりました。
今後は『乳がん検診』も受けれるようになりますので、健康面での不安も無くなり、ゲストは安堵されておりました。
もし、バッグでお困りのことがございましたら、気軽にカウンセリングにお越し下さい。
シリコンバッグ抜去と同時のコンデンスリッチ豊胸の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.theclinic.jp/contents/siliconbag/