皆様、こんにちは。
THE CLINICの木村圭吾です。
本日は、『脂肪のしこり』を除去したゲストの経過をご紹介したいと思います。
ゲストは、『30歳代』、『BMI 20』の女性で、10年以上前に他院で『脂肪豊胸』の手術を受けられました。
しかし、脂肪の生着は十分ではなく、壊死した脂肪による脂肪のしこりが幾つか出来てしまいました。
また、特に左胸のしこりは大きく、外見からも分かる状態でありました。
ここで、術前の『お胸』のお写真をお示しいたします。
左胸のしこりの位置を青色の点線でマークしています。
比較的大きなしこりであることがお分かりになるかと思います。
当院へご来院される前に他院でも相談されていましたが、しこりの除去は難しいとの判断でありました。
当院では、お胸のご相談の際には、まず『エコー検査』を行い、お胸の状態を確認しております。
それでは続いて、『エコー検査』のお写真をお示しいたします。
いかがでしょうか?
黒く描出されている塊が『脂肪のしこり』となりますが、少し、ご説明いたしますね。
『乳腺』を青色の領域、『脂肪のしこり』を黄色の領域でお示しいたしております。
脂肪のしこりが大きいため、エコーでは1画面で全てを描出できていませんが、脂肪のしこりは乳腺下に存在しており、手術は可能と判断いたしました。
当院では、お胸の傷を目立たなくするため、可能な限り、『乳輪周囲の切開』にて脂肪のしこりを除去しております。
しこりが皮下にある場合は、特に問題はないのですが、乳腺より下にある場合は、乳輪周囲の切開での手術は少々大変ではあります。
しかし、傷を目立たなくするという熱意のもとに頑張っております。
今回のゲストにも『乳輪周囲の切開』より、脂肪のしこりの除去を行いました。
それでは、取り出した『脂肪のしこり』のお写真です。
しこりの大きさは約5cmと比較的大きなものでありました。
また今回は、しこりの外観のみで、割面のお写真は掲載致しませんが、中身はドロドロとした壊死組織でありました。
もし、皆様の中に脂肪のしこりでお悩みの方がおられましたら、是非、しこりを『潰したりすることなく』、ご相談下さいね。
脂肪のしこりを潰した場合は、内部が『壊死組織』ですので、周囲に激しい炎症反応を生じさせます。
また、その後は、周囲も巻き込んだ硬い肉芽組織に変化し、除去することが難しくなるので、潰すことはお止めくださいね。
ご相談がございましたら、大阪院、名古屋院でお待ちしております
豊胸脂肪注入しこり外来の詳細はこちらをご覧ください。
https://www.theclinic.jp/contents/breast_tumour/